08.09
【東京五輪】「最後にまた醜態をさらした」韓国MBCが自国マラソン選手の棄権に「冷水を浴びせられましたよ」
そんななか、韓国で最大級の注目を集めていたランナーがオ・ジュハンだ。2015年に韓国側に招聘されてケニアから帰化し、晴れて代表選手に。2時間5分16秒の自己ベストを誇る32歳は、今大会での上位進出が待望されていた。
スタート直後こそ軽快な走りを見せていたオ・ジュハンだが、13キロ過ぎに左太ももに痛みが走ってスローダウン。結局15キロ地点に到達する直前で途中棄権となってしまった。
これに対して、辛辣な意見をぶつけたのが韓国のテレビ局『MBC』である。今回の東京五輪で不適切報道を重ねてきたが、今回は実況中継で解説者があり得ない失言を発した。痛みで苦悶の表情を浮かべるオ・ジュハンに対して、「ああ、なんてことだ。私は彼がメダルを獲ると断言してきたんですよ。それなのに……。完全に冷水だ。冷水を浴びせられましたよ!」とまさかの叱責。さらに実況アナウンサーも「なによりもメダルとレースこそが重要」と追随し、あろうことかオ・ジュハンに“ダメ出し”をしたのである。
オ・ジュハンは今年5月に他界したコーチを慕って帰化を決心。名字は恩師と同じ呉(オ)を選び、名前は走韓(ジュハン)とした。“韓国のために走る”という強い意志が込められているのだ。
韓国では前日に行なわれた女子マラソンで、同じく途中棄権の危機に直面したキム・ギョンソンが驚異的な粘りでリカバーし、34位で完走を果たした。この不屈のスピリットが国内で絶賛された流れも、オ・ジュハンにとって逆風になったのかもしれない。
同局は今大会の開会式中継で、入場してくる出場国に対して非礼な画像やメッセージを付けて物議を醸した。ウクライナ選手団のところでチェルノブイリ原発事故の写真を挿入したのを筆頭に、エルサルバドル選手団にビットコイン画像を貼り付け、マーシャル諸島選手団に「昔の米国の核実験場」、シリア選手団に「内戦が10年継続中」とのキャプションを付ける。極めつけはハイチ選手団の場面で、「大統領暗殺で政局は霧の中にある」との一文を添えた。
男子サッカーの韓国vsルーマニア戦では、韓国の先制点が相手選手のオウンゴールによって生まれたとき、テロップに「ありがとう、マリウス・マリン」との言葉を掲載。国内外から大バッシングを浴びる事実を受け、同局のパク・ソンジェ社長が謝罪会見を開いて再発防止に努めると約束したが、その後も暴走は止まらなかった。
柔道男子の73キロ級でアン・チャンリムが銅メダルを獲得した際に、実況アナが「私たちが望んだ色のメダルではないんですがね」と揶揄すると、今度は女子バレーボール界のレジェンドにも迷惑をかける。
7月31日の日韓戦に勝利したあと、MBCはキム・ヨンギョン主将のインタビューをYouTube公式チャンネルで放送。その際に画面上のテロップに文字で示された質問は、「サッカーも野球も負けてしまい、バレーボールだけが勝ちましたが?」だった。それに対してキム・ヨンギョンは「ありがとうございます、とても満たされた気持ちです」と返答したのだが、これではヨンギョンが他競技の選手・チーム対してリスペクトを欠いたように聞こえる。だがのちに、実際の記者の質問が「国民に希望を与えましたね」だったことが判明。ニュアンスはずいぶん異なるだろう。
そして大会最終日の男子マラソンで、MBCはまたやらかしてしまったわけだ。全国紙『朝鮮日報』や『東方日報』、ニュースメディア『NEWSIS』など主要メディアが一斉に報じて問題視。ファンの意見も多数紹介しており、「本当に耳を疑った」「最後にまた醜態をさらしてしまったな」「もう解説をAIにやらせてはどうだろうか」「この試合に懸けてきたアスリートに敬意の欠片も感じられない愚行だ」「冷水を浴びせられたのは選手だろ」など、かなり手厳しい。
ふたたび繰り返された不適切報道。MBCに対しては大統領府の国民請願(意見箱)にも多数の苦情が寄せられており、政府がなにかしらのアクションを起こすと見られている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ace9191c6f6c2d2f3ad7ac4d299069b9c6514d92?page=1
Source:脱亜論
【東京五輪】「最後にまた醜態をさらした」韓国MBCが自国マラソン選手の棄権に「冷水を浴びせられましたよ」