08.25
バスケワールドカップ、日本戦の日程や視聴方法は?注目選手や見どころを徹底解説
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バスケワールドカップがきょう8月25日に開幕する。
自国開催の日本は、オーストラリア、ドイツ、フィンランドと強豪がひしめき合うグループE。
日本戦の日時や視聴方法、日本や対戦チームの注目選手・見どころを紹介する。
日本戦の日程や視聴方法は?
1次ラウンドの試合時間は次の通り。
8月25日(金)21:10〜 ドイツ戦(生放送:日本テレビ系列、生配信:TVerなど)
8月27日(日)21:10〜 フィンランド戦(生放送:テレビ朝日系列、生配信:TVerなど)
8月29日(火)20:10〜 オーストラリア戦(生放送:テレビ朝日系列、生配信:TVerなど)
全32チームが、4チームづつの8グループに分かれて対戦。各グループ上位2チームが2次ラウンドに、下位2チームが順位決定戦にそれぞれ進む。
日本の注目選手は?
日本の絶対エース八村塁は欠場。代わりに日本を引っ張る渡邊雄太や、このワールドカップ予選から代表に初選出された若手選手が、チームの中心として台頭している。
3ポイントシュートを主体に、早い展開を重視するトム・ホーバスジャパンの注目選手を紹介する。
渡邊雄太(フェニックス・サンズ)206センチ、SF
日本ロスター唯一の現役NBA選手。八村に代わるエースとして日本代表を牽引する。NBAでは3ポイントシュートとディフェンスに特化した3&D選手だが、代表ではオールラウンドな活躍を求められる。
1on1からのスコアリングやパス、高さやフィジカル面で劣勢を強いられる日本のリバウンドの要、さらにチームのベストディフェンダー。渡邊の役割は大きい。
NBAでの昨シーズン、渡邊は3ポイントシュートの成功率が驚異の44.4%。NBAレベルで活躍でき、強豪チームでも必要とされる存在であることを証明した。
相手は渡邊の3ポイントシュートを警戒してくるだろう。シュートエリアが広い渡邊は、同じ206センチ級の選手とのマッチアップであればスピードで分があるが、チームのベスト選手として徹底マークにあうことも予想される。代表合流初戦のアンゴラ戦は、試合途中で負傷離脱となったが、貫禄あるプレーで違いを見せつけた。
富永啓生(ネブラスカ大学)188センチ、SG
2022年に代表デビューした22歳の若手選手ながら、すでに日本の歴代最高3ポイントシューターの呼び声が高い。NBA歴代最高の3ポイントシューターの「日本版」として、「和製ステフィン・カリー」と呼ばれている。
代表レベルでもシュート力は群を抜く。3ポイントラインからさらに離れた位置からのディープスリーや、厳しいマークや体制を崩したタフショットも難なく決める。思い切りの良さと勝負強さが持ち味だ。
なぜこれが入るのか…😱😱😱
富永啓生が本日6本目の3Pシュートを沈める!!!@KeiseiTominaga📺テレビ朝日系列で生放送中 ※一部地域を除く
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▶️https://t.co/ilBu2aD3YT#AkatsukiJapan#日本一丸pic.twitter.com/jLowPEWmJy— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) August 15, 2023
アメリカ大学スポーツの最高峰NCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1に所属するネブラスカ大学の主力としてプレーし、今年のNBAドラフトにエントリーもした。
2022年7月の代表デビュー戦で、世界ランク3位の強豪オーストラリア相手に日本は大敗したが、限られた出場時間でチームトップの18得点。直後のアジアカップのオーストラリア戦では、スリー8本を含む33点と大爆発し、格上相手や大舞台で力を発揮する。富永のスリーは日本に勢いを与える切り札だ。
ワールドカップ開幕直前の今年8月17日、世界ランク5位のフランス相手に、3ポイントシュート4本を含む20得点。渡邊不在時のファーストオプションとして、シュート力やオフェンスが通用するところを見せた。
河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)172センチ、PG
ポイントガードを重視するホーバスジャパンの要となる代表最年少の司令塔。
スピードを活かした突破から味方のシュートを演出する。ノールックパスでディフェンスを翻弄したかと思えば、隙あらばリングへのアタックや3ポイントシュートも狙う。
現代バスケの主流となっている、センターがボールマンにスクリーンする「ピック&ロール」オフェンスで、河村の優れた判断・プレーメイキング力が発揮される。
相手ディフェンスを引きつけて空いた味方にパスをするのか、自分でシュートを狙うのか。渡邊雄太と並んで、日本代表のオフェンスの起点となれる存在だ。同世代の富永との息のあったプレーにも期待がかかる。速攻やディフェンスで、チームに勢いや流れを生み出す役割も求められる。
昨シーズンのBリーグ、横浜ビー・コルセアーズのエースとして、チームを準決勝へと牽引。プロ1年目にして、レギュラーシーズンMVPやアシスト王(いずれも史上最年少)など、6つのタイトルを受賞した。
ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)208センチ、C/PF
208センチのセンター/パワーフォワードで、インサイドから3ポイントシュートまで幅広く点が取れる。パスの起点にもなれるオールラウンダータイプで、速攻を駆け上がる走力も兼ね備えている。
3ポイントシュートを重視し、速い展開を目指すホーバスジャパンの戦術にマッチした選手だ。アメリカ出身で今年2月に日本への帰化を発表。その月のイラン戦で日本代表デビューを果たした。
Bリーグ信州ブレイブウォリアーズではスコアラーを務め、3シーズンプレーした後、サンロッカーズ渋谷に移籍した。高さや体格で他国に劣る日本代表のインサイドの要として、ディフェンスやリバウンドでの活躍が求められる。
吉井裕鷹(アルバルク東京)196センチ、SF
ホーバスジャパンで代表初選出。海外選手相手にも張り合えるフィジカルが持ち味。ペイントアタックからの得点やファウルを誘うことができ、3ポイントシュートも打てる。
特にディフェンスでの活躍や献身性が光る。大会前の強化試合では、ローテーションで長身の相手センターをマークする場面があった。ポストプレーで押し込まれずに止め切ったり、オフェンスファールを奪ったりと、ディフェンスで存在感を示した。
攻守で試合を重ねるごとに指揮官の信頼を勝ち取り、ホーバスジャパンに欠かせない存在にまで成長した。
川真田紘也(滋賀レイクス)204センチ、C
フィジカルを活かしたディフェンスや、粘り強いリバウンドが持ち味で、日本のゴール下で奮闘する。海外選手とのぶつかり合いにも臆せず、果敢にブロックショットに飛び、相手の得点チャンスを潰す。泥臭いプレーは何でもこなす。闘志や気持ちを全面に出して、日本代表にエナジーをもたらすムードメーカーだ。
オフェンスでは、味方を生かすスクリーンやハンドオフなどで、チームの得点チャンスを下支えする。8月15日のアンゴラ戦では7リバウンドなどゴール下の守備で奮闘。ハードなディフェンスで相手のトラベリングを誘ったプレーの後、マッスルポーズを披露した。
その実力は「秘密兵器の川真田がどんどん世間にバレてきてる もっとバレろ」と、渡邊雄太の折り紙つきだ。
プレースタイルや、練習生からBリーガーへと這い上がった成長速度から「リアル桜木花道」と呼ばれている。ヘアスタイルが青髪から金髪、そして大会本番に向けてジャパンカラーを意識した赤髪へと変貌し、観客の目を奪う。
対戦チームや注目選手は?
ドイツ(大会パワーランク5位、世界ランク11位)
2022年ユーロバスケット(欧州選手権)で銅メダルと勢いに乗る優勝候補の一角。注目選手はデニス・シュルーダー、フランツ・バグナーの2選手だ。
元ドイツ代表でNBAレジェンドのダーク・ノビツキーさんは8月21日、東京都内で開かれたトークイベントで「ドイツ代表史上で最も完成されたチームの一つ」と評した。
#ダークノビツキー さん、日本とドイツ戦について
"とても楽しみ。W杯は世界のトップ選手が集う素晴らしい場
ドイツと日本は難しいグループですが、楽しみなグループや試合でもある。
ドイツはとてもいいチーム。昨年のユーロバスケットで銅メダル。面白い試合に期待したい"#バスケワールドカップpic.twitter.com/N4vCVFlsT2
— Rio Hamada / ハフポスト (@RioHamada) August 21, 2023
ドイツ代表は8月21日(日本時間)、世界ランク2位のアメリカとの強化試合で逆転負けを許したが、終始リードする展開だった。チームの完成度や試合運びはドイツが上回っていた。
代表選考で一悶着もあった。デニス・シュルーダーが、ユーロバスケットではドイツ代表入りを辞退したのに、今大会の代表候補に選ばれたNBA選手を批判。その選手が代表入りを辞退した。
デニス・シュルーダー(185センチ、PG)
ドイツ代表キャプテン兼エースで、超攻撃型ポイントガード。
圧倒的なスピードを活かして、ペイントを切り裂くドライブでゴールを狙い、積極的に3ポイントシュートも放つ。ユーロバスケットのポーランド戦では、ヨーロッパ予選当時の記録となる38点を獲得した。
昨シーズンはNBAのロサンゼルス・レイカーズに所属し、八村塁のチームメイトとして、ともにチームのカンファレンスファイナル進出に貢献。得点だけでなく、粘り強いディフェンスで評価を上げた。
フランツ・バグナー(208センチ、SF)
高いハンドリング力やオフェンススキルを兼ね備えた、大型オールラウンダー。多彩なフィニッシュパターンを駆使した1on1や3ポイントシュートなど、どこからでも得点できる万能型のスコアラーだ。
ユーロバスケットのリトアニア戦では32点と大爆発。ドイツの銅メダルの立役者となった。2021年のNBAドラフトで全体8位指名を受け、オーランド・マジックに所属。兄のモーリッツ・バグナーとチームメイトで、ともにドイツ代表に選出されている。
フィンランド(大会パワーランク11位、世界ランク24位)
2022年ユーロバスケットでベスト8。強豪ひしめくヨーロッパを勝ち抜いた今大会のダークホースだ。注目は絶対エースのラウリ・マルカネン。
ラウリ・マルカネン(213センチ、PF)
213センチの長身ながらシュート力に優れ、3ポイントシュートを得意とする。所属するNBAチームでは過去数シーズン、思うような結果を残せていなかったが、2022年のユーロバスケで大活躍し、再び脚光を浴びた。
NBAではスター選手が次々トレードされたユタ・ジャズに移籍。最下位争いとみられていたチームがシーズン序盤、誰もが予想していなかったカンファレンストップだったのは、マルカネンの活躍によるものだ。
平均得点25.6点(リーグ12位)、平均リバウンド8.6本、3ポイント成功率39.1%という高確率を記録。初のオールスター選出や、シーズンから最も成長した選手に贈られる最優秀躍進選手賞(MIP)を受賞し、自身ベストシーズンを残した。
オーストラリア(大会パワーランク3位、世界ランク3位)
アジア・オセアニア地域では敵なし。グループEで世界ランク、パワーランクともにトップの優勝候補だ。前回2019年大会は4位、2021年東京オリンピックは銅メダルと国際大会で結果を残し続けており、当時の主力メンバーの多くが出場する。
注目はパティ・ミルズとジョシュ・ギディーの2選手。
パティ・ミルズ(182センチ、SG)
コート上を走り回り、隙あらばアグレッシブに3ポイントシュートを狙うシューター。国際試合や大舞台で勝負強さを発揮し、度々チームを勝利に導いてきた。
銅メダルだった東京オリンピックでは、平均得点23.3点(全出場選手3位)を記録。代表経験の長いチームの精神的支柱でもある。NBAでの過去2シーズンは、渡邊雄太のチームメイトとしてブルックリン・ネッツでプレーしていた。
ジョシュ・ギディー(203センチ、G/SG)
これからのオーストラリアを牽引する若き司令塔。広い視野と優れたパスセンスで、味方の得点チャンスやゲームを組み立てる。
NBAでデビューした2021-22シーズン、キャリア初のトリプルダブル(3つのジャンルで2桁を記録)を、史上最年少記録となる19歳84日で達成。得点、アシスト、リバウンドの全てがハイレベルな万能型の選手だ。
Source: HuffPost