SETUP 24/7王者「ジェンニーAKIRA-KURØ」～アイドルがプロレスへの思いを語る

2023年5月20日（土）にバンコク・ザ サーカススタジオで開催された「SETUP EP.13」で、女性アイドルグループAKIRA-KURØのメンバーであるジェンニー（Jeney เจนนี่）がプロレスデビュー。さらにデビュー戦となったSETUP24/7選手権試合の3WAYマッチで勝利し、見事チャンピオンとなりました。

AKIRA-KURØは、3月18日（土）に開催された「SETUP EP.12」に初登場し、試合前にリングでパフォーマスを披露。そこで大いに刺激を受けたのか、ジェンニーのSETUP参戦が決定し、瞬く間にSETUP24/7王者へと上り詰めたのでした。

そんなジェンニーに、タイランドハイパーリンクスはインタビューを決行。プロレスにかける思いを聞きました。

 

ジェンニーはなぜプロレスの道へ？

－－ジェンニーさんはなぜプロレスラーになろうと思ったのですか？

ジェンニー：私は3歳くらいのときからプロレスファンなんですよ！ 兄のジャイジャイと一緒にプロレス団体を作ったこともあったんですけど、3日で終わりました（笑）。もしそれが続いていたら、SETUPに一泡吹かせられたに違いないです！

－－どうやってプレレスを知ったんですか？

ジェンニー：私と兄のジャイジャイは、カートゥーン ネットワークでWWEや「Thumb Wrestling Federation」という番組などのプロレスを見ていたんです。 でも本当の転機は、小学生の頃に友達のプレイステーション2でプロレスゲームをプレイしたときですね。 私は完全に夢中になって一日中プレイしてたんです。

－－ゲームでプロレスに夢中になったということですか！

ジェンニー：お父さんが「Thumb Wrestling Federation」を見ないように言った時は泣きましたね。 家でプロレスのゲームをしたくてお父さんにPS2を買ってと頼んでも、買ってくれなかったし・・・。 私はプロレスに真剣だったのに・・・。

－－プロレスへの情熱は本物なんですね。

ジェンニー：プロレスのすべてを完全に理解してはいないですけど、レスラーの表情やパフォーマンスに魅了されています。 WWEのランディ・オートンという選手と、彼の必殺技RKOが忘れられません！

－－ランディ・オートンのRKO！飛びつき式のダイヤモンド・カッターですね！

ジェンニー：彼が印象的過ぎて、自分のプロレスをやろうと決心したんです。！超真剣ですよ！

－－お兄さんのジャイジャイさんと立ち上げた団体というのはどんな感じだったんですか？

ジェンニー：団体と言ってもとてもシンプルなものですよ（笑）。ガレージにマットを敷くだけで、観客はお友達。とても楽しかったのですが、友達が怪我をしたり、顎が外れたりして、3日で中止になりました。 安全第一ですからね！

 

SETUPデビューに向けてのトレーニング

－－SETUPでのデビューとなりましたが、トレーニングはいかがでしたか？

ジェンニー： テレビで見ていたものよりも、はるかにハードでしたね。 でも、どうだろう？ 私はどんなことにも挑戦するタイプなんです。 それが簡単ではないことはわかっていましたが、私は強いし自信がありました。かかって来てっ！！

－－でも、苦労したこともありましたよね？

ジェンニー：・・・、少し本当のことを言わせてください。 初日から、大変なことになるだろうと分かっていました。 だって私はSETUPのレスラーたちと比べたら、大きなアナコンダの巣の中にいる小さなハムスターのようなものですよ・・・。 でも、 私はレスラーになりたかったし、それができると確信していました。 それでプロレス界に飛び込んだんです！

－－プロレスラーになるのは、並大抵のことじゃないですよ！

ジェンニー：実はトレーニングの初日に、現実に直面しました・・・。とても気分が悪くなって、床に吐いてしまったほどです。正直ヤバかったです。でも、私のマネージャーとフェーリン（AKIRA-KURØメンバー）が私を励ましてくれて、続ける力を与えてくれたんですよ！

－－持つべきものは仲間ですね！SETUPの選手のみなさんはいかがでしたか？

ジェンニー：SETUPの選手たちは完全にプロで、トレーニングをとても楽しいものにしてくれました。最初はレスラーになれるかどうか不安だったけど、稽古を続けるうちに、どんどんのめり込んでいったんです。特に私の素晴らしいトレーナーであるパクサさんにはに大きな拍手を送りたいです！

 

プロレスの痛み

－－ 本当のことを言って、プロレスって痛いですか？

ジェンニー：プロレスはインチキだとかただの見せ物だとか言う人もいますけど、メッチャ痛いですから！ ライブで見るのは本当で、演技とか関係ないですから！

－－私も何回もプロレスの試合を見に行ってますけど、痛くないはずがないです！

ジェンニー：そうでしょ！「SETUP EP .14」に参戦するTAJIRI選手のグリーンミストを知ってますか？

－－口から吹き出す緑色の毒霧ですね。

ジェンニー：私も痛さで、あんなふうに水を吐き出しそうになったんですから。TAJIRI選手みたいな緑色じゃないですけど。
正直なところ、プロレスは受け身を知らないと大変なことになる可能性があります。でも、正しい技術を身につければ、もちろん痛いですけど、対処は可能なんです。SETUPのトレーナーは、常に最適な安全な動きを指導してくれています。
指導のお陰で、私は全力で戦えます！ 私はメッチャ強いですからね！ははは（笑）。

 

デビュー戦を終えて

－－初めての試合はいかがでしたか？

ジェンニー：プロレスラーとしての初試合は、まるで夢のようでした！でもね、どうでしょう？私はとても緊張していました。100万回くらいトイレに行ったし、キャンディーを2箱全部食べちゃったよ（笑）！

－－何が一番大変でしたか？

ジェンニー：リング上よりも、試合が始まるまでの待ち時間ですね。控室にいると、ファンの歓声とレスラーのぶつかり合う音しか聞こえないんです。でも、どれだけのファンがいて、どんな表情をしているのか、よそ者の私を受け入れてくれるのか、まったく想像がつかない。それが大きなストレスでした。

－－聞いてるだけで、緊張が伝わってきます。

ジェンニー：でも、自分の名前が呼ばれて、入場曲が流れた瞬間、緊張は一気に解けました！子供のころからの夢があと少しで現実になると思うと、ワクワクが止まりませんでした！悔いのないように、全力を尽くそうと自分に言い聞かせてリングに向かって歩き出したんです。そして、自分のすべてを出し切りました！

－－その結果が、SETUP24/7の戴冠ですね！

ジェンニー：ファンの皆さん、本当にありがとうございました！皆さんがいるからこそ、私はパフォーマンスを発揮できて、目標を達成することができたんです。会場にいる人も、家で見ている人も、皆さんの応援が、私にベストを尽くす力を与えてくれます。だから、心からありがとうございますと言いたいです！

 

プロレスラーとアイドルの違い

－－不安はアイドルをしているジェンニーさんですけど、アイドルとの違いはありますか？

ジェンニー：レスラーとアイドルは似ている部分も違う部分もありますね。私は「SETUP EP.12」でアイドル、「SETUP EP.13」ではプロレスラーとしてリングに上ったのでよくわかります！

－－似ている部分とは？

ジェンニー：似ているのは、準備の過程ですね。トレーニングをして筋肉を鍛えて、ウォーミングアップをしてステージに立って、パフォーマンスで観客を楽しませる。興奮の度合いも似ています！
でも、何度もステージに立っているのに、やっぱり緊張するんです。でもね、アイドルの方が緊張しないのは、グループのメンバーがいるからなんです。プロレスでは、リングの上で私一人ですからね。

－－違う分はいかがですか？

ジェンニー：違いといえば、一番は経験値ですね。私はプロレスラーとしての経験がゼロだったので、何かあったときにどうすればいいのか、まったくわからなかったんです。でも、アイドルとしてのステージではその場で解決できたんです。全体的には、なんとなく似たような感じですけどね。

 

AKIRA-KURØとプロレス

－－まずは、アイドルとしてのジェンニーさんのファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

ジェンニー：すっと私を応援してくれているファンの皆さんには、とても感謝しています。皆さんの応援は私にとって大きな意味を持っていて、とても大きな自信になります。皆さんのおかげで、ベストを尽くして、夢を追いかけることができています。感謝してもしきれないほどです！

－－そしてプロレスラーとしてのジェンニーさんのファンの皆さんにもメッセージをお願いします。

ジェンニー：SETUPで私を知ってくれた皆さん、お会いできてうれしいです！私はAKIRA-KURØのジェンニーです。AKIRA-KURØは、私の全てを応援してくれる情熱的なアイドルグループなんです。できれば、アイドルとしてもレスラーとしても応援してください。私は皆さんのために全力を尽くすことを約束します！

－－きっと、皆さんは応援してくれるはず！

ジェンニー：この小さな私を信じてくれたSETUPタイランドプロレスリングにも感謝の気持ちを伝えたいです！いつも全力を尽くしてくれるタイのプロレスを、みんなで応援しましょう。タイのプロレスが世界の舞台で輝く姿は、きっともうすぐ見られるはずです！
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