2023
06.01
06.01
【台風2号】線状降水帯が6月2日に発生する可能性も。大雨による災害に警戒を
上空の風の流れ
1日(木)夜から2日(金)夜遅くにかけて梅雨前線の活動が活発になり、西日本、東日本は大雨に警戒が必要です。上空の風の様子を見ると、雨のもとになる水蒸気を運ぶ流れが見えてきます。
線状降水帯が形成される可能性も
日本の南海上には太平洋高気圧が張り出していて、高気圧の南縁では縁辺流を呼ばれる東風が吹いています。一方で、南シナ海からフィリピン方面にはモンスーンによる西風が吹き込んでおり、ちょうど台風2号の東側でそれらが合流して、本州方面に北上する環境です。
熱帯の大量の水蒸気が大量に梅雨前線へを送り込まれる形になっていて、前線付近では雨雲が発達しやすくなっています。特に2日(金)は雨雲の発達が顕著になり、西日本、東日本の広い範囲で大雨となる見通しです。
大量の水蒸気が流れ込んでいる所に風の条件などが加わることで、線状降水帯が形成される可能性があります。線状降水帯が発生した場合は大雨による災害の危険性が高まりますので、厳重な警戒が必要です。
大雨による災害の発生に警戒
3日(土)昼までの予想積算雨量
気象台は中国・四国で2日の午前中から線状降水帯が発生する可能性があるとして、事前の警戒を呼びかけています。また、近畿や東海、関東甲信でも2日の午後以降、線状降水帯が発生してもおかしくない気象状況です。
3日(土)昼にかけての総雨量は九州から関東にかけての広い範囲で100mmを超え、四国から東海の太平洋側では局地的に300mm以上に達すると予想されます。
短時間の激しい雨による道路冠水や、総雨量の増加による土砂災害、河川の増水などの災害に警戒をしてください。
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Source: HuffPost