2023
04.02
04.02
侵略戦争下のロシアで続く「ゾルゲ・ブーム」の怪
東京・多磨霊園のゾルゲの墓には、「ソ連邦英雄」と刻まれている ©時事
日米開戦前夜の東京で8年間活動し、ドイツ軍のソ連侵攻や日本軍の南進情報などのスクープをモスクワに通報した旧ソ連の大物スパイ、リヒャルト・ゾルゲ(1895-1944)が今、ロシアで脚光を浴びている。ウクライナ侵攻で国際的に孤立する中、国民の愛国心を高揚させ、社会の緊張を高めたい政権側の思惑が垣間見える。
ウラジーミル・プーチン大統領も2020年10月、68歳の誕生日に際し、タ…
Source: Foresight