2023
03.10

クロネコヤマトを名乗る不審なメールが届いた。「弊社名を装った迷惑メールと考えられます」とヤマト運輸。見分ける方法は?

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クロネコヤマトの配達員(イメージ写真)クロネコヤマトの配達員(イメージ写真)

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コロナ禍を経て、通販は私たちの日常に欠かせないものになっている。宅配の会社からの問い合わせであれば、あまり警戒しないで対応してしまうことも多いが、ちょっと待ってほしい。思わぬ落とし穴が待っていることがあるのだ。クロネコヤマトを名乗る詐欺メールに引っかかりそうになった筆者の体験談を啓発の意味で紹介しよう。

■クロネコヤマトを名乗る2通のメール。1通は正規の物だったけど……

それは3月4日、土曜日の深夜のことだった。寝る前にPCを開くと、クロネコヤマトの愛称で知られる「ヤマト運輸株式会社」の名前で2通のメールが届いていた。あれ、なんか通販を頼んでいたっけ? 不思議に思って、メールを確認した。

1通目のメールは「お荷物お届けのお知らせ【受け取りの日時や場所をご指定ください】」という表題。午後7時19分に届いていた。翌5日の午前中に宅急便が届くというお知らせだった。「荷物の配送状況を確認する」を確認すると、妻の実家の近くの営業所からだ。妻に確認すると「お母さんが手作りの草餅を送ってくれる」という話だった。あっという間に謎が解けた。

「ヤマト運輸株式会社」からの1通目のメール。こちらは本物だった「ヤマト運輸株式会社」からの1通目のメール。こちらは本物だった

 問題は、2通目のメールだった。表題は、さっきの物とほぼ同じ。「お荷物お届けのご案内」と書かれていた。

内容は「この度は当店をご利用頂き、誠にありがとうございます。ご注文の商品を本日クロネコヤマトで発送致しました」というもので、荷物状況として「商品が届かない」と記載されている。

住所の記載が不正確だったために荷物が届かない状況らしい。「受け取りの日時や場所を変更する」をクリックすると、あるサイトに飛び、正確な住所を記入するようにフォームが用意されていた。

「ヤマト運輸株式会社」からの2通目のメール。こちらは偽物だった「ヤマト運輸株式会社」からの2通目のメール。こちらは偽物だった

うーん。住所の記載漏れなんて、あるかなぁ。そもそも直近で通販で買った覚えがないぞ。PCのモニターの前で悩んでいると、あることに気づいた。「受け取りの日時や場所を変更する」をクリックした先にあるサイトのドメインが、「cfghe1.com」という見慣れないものになっていた。

さらに1通目のメールの送信元が「mail@kuronekoyamato.co.jp」だったのに対し、2通目のメールの送信元は「○○○○@biglobe.ne.jp」となっていた。

Twitterで検索すると、ほぼ同じ時間に全く同じメールが届いたことを報告している人が見つかった。これは怪しい。ヤマト運輸を騙った詐欺メールかもしれないと思った。

■ヤマト運輸に問い合わせると「弊社名を装った迷惑メールと考えられます」との回答。どう注意すればいいのか公式サイトに書いてあった

だが、確証はない。ヤマト運輸に2通目のメールを送って詐欺メールなのか問い合わせてみた。数日後に返事が届き、「安藤さまが受信されたメールは、弊社名を装った迷惑メールと考えられます」という回答だった。やはり、そうだったか。

ヤマト運輸の担当者によると、同社では迷惑メールの文面例などを公式サイトに掲載しているとのこと。早速のぞいてみると、さまざまなケースが掲載されていた。

この「重要なお知らせ」は2月6日に更新されたもので、ヤマト運輸を装った迷惑メールがEメールやショートメールで届くという問い合わせが相次いでるとして、警戒を呼びかけている。

迷惑メールの文面に記載されているURLをクリックすると、なりすましサイトに誘導されたり、添付ファイルを開くと、個人情報の入力を要求するサイトへ誘導され、不正に個人情報が利用される可能性があるという。直近では「クレジットカード情報を入力」させようとする手口が目立っていいるという。

「お客さまにおかれましては、心当たりのないメール等を受信した場合、その後のアクセスは決して行わないように」と呼びかけている。

また、不在連絡や届け予定をお知らせする際のURLで、ヤマト運輸では「.com」のドメインは使用していないとのことだった。もし、ヤマト運輸を名乗るメールで誘導された先のサイトが「.com」のドメインだったら、詐欺メールだと思って間違いなさそうだ。

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Source: HuffPost