2023
03.03

人間がお金を払ってまで人間を殺める原因|タイの変人ポーにインタビュー

国際ニュースまとめ

人間がお金を払ってまで人間を殺める原因|タイの変人ポーにインタビュー

変人ポー/右から二番目(撮影:三重龍馬会)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に幻冬舎より二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人) 

いったいこの地球で何が起こっているのか?

どこかの国がどこかの国を侵攻して一年が経つ。どこかの国では2000年続く怨みの連鎖が止まらないばかりか、いまなお活発化している。どこかの国ではお金欲しさに高齢者を殺める。何かがおかしい現状を変人ポーに聞いてみた。

 

人の性(さが)

梅:最近の世界情勢をみていると首をかしげるような出来ごとが相次いでいますが、なんとかならないものでしょうか?

変:人の性のことを考えると、すぐにどうこうできる問題ではないですよね。つまり、より豊かな暮らしを求める人間の欲がある限りは、ってことですね。

梅:その欲が、殺人強盗から戦争までを引き起こしているということですか?

変:それだけじゃないですよ。人間はその欲のために環境を破壊し、異常気象を引き起こしています。

梅:人間とは罪深い生きものですね。

変:人間の欲はテクノロジーをいよいよ進化させ「ありがたみ」は減り、「あたりまえ」が増えていきます。その「あたりまえ」に満足しなくなった人間はさらなる「ありがたみ」を求め、その欲をむき出しにします。

梅:欲の塊、自業自得というわけですか。

変:膨大なる税金でもって人間を殺める殺戮兵器を生産していながら、それで「お金がない」と言うのも人間の自業自得です。

梅:しかしそれは、国防の事を考えれば必要な事ではないですか。それに軍事力は外交手段としても有用です。

変:私は「人の性」について話していたのですが、梅田さんの言うように「国レベル」でのお話なら、その軍事力を持たないコスタリカのやり方は一つの方法として参考になるかと思います。

梅:すみません、そんなところがあるんですね。では、それは後ほど勉強しておくとして、この問題を変人ポーのよく言われる「本質」的に考えた場合、どのような事が言えるでしょうか。

 

人間の知恵

変:人間は本来、とっくに上のような問題を避けるための“知恵”を持っているんですよ。それは、人間社会において、人が互いに気持ち良く生きていくための知恵のこと。すなわち、マナーです。日本ではこのマナーがガラパゴス化されている為に、日本人が聞いてイメージするマナーの事ではなくて、本来の意義を持つ人間の知恵のことです。

梅:マナーとは、そこまで言えるようなものですか。しかし今の世界情勢をみて、そのマナーが浸透しているようには思えないのですが。

変:だからこそ、今日のようなことが起こっているんです。そしてこれは国レベルでもそうですが、会社レベル、あるいは個人レベルでも言えることです。つまり身の回りにある人間関係、その他諸問題、細かく言えばストレスといったものまでが、本来マナーがあればクリアになることなんです。何故なら、それが「互いに気持ち良く生きていく為の知恵」なのですから。ましてやタイといった異なる文化の中で生きていくには、世界レベルのマナーを一人ひとりが身に付けていきたいものですね。

変人ポー
本名:苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。2023年、プーケット移住に伴い隠居。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

 

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