01.17
ミスコン出場の女性、“缶のプルタブ”で作ったドレスで話題をさらう。「ゴミの山で育った」驚きの過去
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1月14日にアメリカで開催された第71回ミス・ユニバ―ス世界大会で、1人の出場者のドレスに注目が集まっている。
その女性が披露したのは、空き缶のアルミ製プルタブを使って作られたドレス。自身の生い立ちにオマージュを捧げたものだった。
いったいどういうことなのか?
「ゴミやリサイクル品の山の中で過ごした」子ども時代
「ミス・ユニバース タイランド2022」で優勝したアンナー・スアンガームイアムさんは、タイ代表として世界大会に出場。ソーダ缶のプルトップとスワロフスキーを組み合わせたイブニングドレスを着用し、審査員や観客を驚かせた。ドレスはタイのブランド「MANIRAT」が、この日のためにデザインしたものだった。
スアンガームイアムさんは自身のインスタグラムで「このガウンは、子ども時代の身近な環境からインスピレーションを得たもの」だとコメントしている。
スアンガームイアムさんは、父親はゴミ収集作業員、母は清掃員で、子どもの頃から「ゴミやリサイクル品の山の中で過ごした」という。
ドレスに込めた思いをこう明かしている。
「このユニークなガウンは、多くの人からは価値がないと思われているものが、実は独自の価値と美しさを持っていることを示すために、廃棄物とリサイクル素材、つまり缶のプルタブを使って仕立てたものなのです」
「(このドレスや投稿を)見て、耳を傾けてくれてありがとう。願わくは、あなたの自尊心を高めるメッセージになっていたら嬉しいです」
ミス・ユニバースの公式サイトによると、スアンガームイアムさんは24歳。バンコクのスラム街で生まれ育ち、のちにその危険な環境から保護するために寺院に預けられた。
子どもの頃には学校での授業料を払うために、献血やペットボトルの回収、公衆トイレの掃除などを行なった。この時の経験から「タイの子どもたちは十分に教育を受けられているのか」と疑問を持つようになったという。
現在は、多くの非営利団体と協力し、恵まれない環境で育った子どもたちの声を広め、教育にアクセスできる環境を整えるために尽力している。
Source: HuffPost