2022
11.10

<北朝鮮内部>あの臨時金券「トンピョ」はどうなった? 財政難で発行も住民にそっぽ向かれたクーポンのその後

国際ニュースまとめ

2021年10月にアジアプレスが入手した北朝鮮の<絶対秘密>指定文書の表紙。

◆有力者だけが「トンピョ」で金儲け

――「トンピョ」を企業に持っていったら商品を購入できるのか?

商品を買うには現金か伝票(企業の決済用の証明書)が必要だ。市内の鋼鉄工場で経理の仕事をしていた女性が、「トンピョ」を集めてそれを伝票に換えてパン工場、ビール工場で品物を受け取って商売していていたが、取締りに引っかかって6カ月間労働鍛錬隊に送られた。
※労働鍛錬隊とは、社会秩序を乱したり軽微な罪を犯したりしたとされる者を、司法手続きなしで収容し1年以下の強制労働に就かせる「短期強制労働キャンプ」のこと。全国の市・郡にあり安全局(警察)が管理する。

「トンピョ」は正規の紙幣に交換できる限度額があるそうだ。「トンピョ」商売は、一般の工場や企業所、普通の幹部では参入できず、力のある奴ら同士で回して金儲けしている。

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

 

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Source: アジアプレス・ネットワーク

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