2022
11.04

あまりにデタラメな寺田総務大臣が刑事告発さる 故人が会計責任者 妻に家賃名目で3255万 「裏金の疑いで悪質」と専門家

国際ニュースまとめ

他界した人を会計責任者にし押印する偽造までしていた政治資金報告の宣誓書。悪質である。

◆悪質なので刑事告発

この「裏金疑惑」でも寺田大臣らを刑事告発した上脇教授は次のように悪質性を指摘した。

「大臣秘書官が『実際には家賃を支払っていない』と“秘密の暴露”をしたのですから、寺田大臣がそれを否定するのであれば、実際に支払ったという証拠を示せばよいのです。

この場合、大臣の妻が発行した領収書は証拠になりませんので、金融機関の振込明細書または妻の確定申告の書類を公表するしかありません。立憲民主党が2度の公開質問状で要求しましたが、大臣は拒否し続けました。簡単な証明ができないのは実際には支払っていないからに違いありません。12年間で3255万円が裏金として支出されている可能性があります。悪質ですので刑事告発に踏み切りました」

◆「ガラス張りのクリーンな政治を目指し」とブログで力説していたのに…

最後に小沢一郎衆議院議員の秘書が逮捕された2009年に寺田大臣のブログに掲載され一文を紹介しよう。

「政治資金規正法により寄付行為などにつき様々なルールがあります。法の定めたルールに従うべきことは当然至極の事です。年に一度、収支報告書を作成し、1年間の収入と支出について報告をすることになっております。

私も政治団体をもっており、このルールにのっとり報告をしております。この自分の団体に対する監督責任はもちろんあります。もし自分の団体にて虚偽があれば、それは私の責任に間違いありせん。

そもそもこの収支報告書に虚偽記載すること自体が絶対あってはならないことです。今回の事件は政治自体の信頼をも揺るがすものであり、早期の真相究明を行うべきです。疑惑をかけられた政治家はうみを出し切るべきでしよう。これからもガラス張りのクリーンな政治を目指してまいります。」

政治資金を管轄している総務省のトップである以上、ブログに書かれている通りのガラス張りのクリーンな政治を目指すべきであろう。まずは妻に支払った振り込み用紙や通帳など記録が残っている証拠などを開示してもらいたい。

 

鈴木祐太 (すずきゆうた)

1981年香川県で生まれ。岡山、大阪で育つ。大学在学中から貧困状態にある子どもたち、特に被差別部落や在日外国人の子どもたちへの支援に関わり、小学校講師、派遣社員などを経てジャーナリズム活動を始める。フロントラインプレス所属。

 

Source: アジアプレス・ネットワーク

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