2022
10.11

<北朝鮮内部>農業はどうなっているのか?(2) 畑に轟く銃声…農村に異例の軍部隊配置し収穫物防衛 なぜ?

国際ニュースまとめ

◆農民の強い反発

9月終わり頃から、当局はさらに農民に重い負担を課したようだ。A農場の場合だが、分組ごとに耕作を担当する田畑の収穫分が流出した場合、農場員の取り分である分配を削減する規則ができたのだという。
※分組とは集団で農作業をする最小単位のこと。現在は10数人程度で構成される。

C 担当した畑が盗みにあったり、収穫高判定より実際の生産量が少なかった場合、その分を分組員の分配から差し引くことになった。結局、担当した畑を守らないと分配が減らされるので、夜になると農民が交代で畑を守っている。本来、警備は国がやるべきなのに、昼間は農場で働かせ、分配削減という手段で夜は畑の警備までさせていることに、皆強く反発していた。

なお、南西部の穀倉地帯の黄海道(ファンヘド)など、他地域の状況は把握できておらず、北朝鮮全体の収穫予測は現時点ではできていない。(続く)

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

北朝鮮地図(製作アジアプレス)

 

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Source: アジアプレス・ネットワーク

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